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ゆめちからを使ったパン作りを行いました。

2023.06.05

 こんにちは、北海道美幌町「さいこうファーム」の吉田です。実はGWを利用して、三田国際学園高等学校の生徒さんが1泊2日の弾丸スケジュールで美幌のゆめちからを見に来てくれました。今回はその様子を報告します。

 

<女満別空港到着>

 女満別空港の到着ロビーで合流。私と一緒に美幌町に向かいます。女満別空港から美幌町は車で15分ほど、とても近いのです。

 
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▲女満別空港到着。当日は青空の見える暖かい日でした。

 

 オホーツクの田園風景を眺めながら車で走り、美幌町の町外れにある「さいこうファーム」に到着です。

5月初旬のこの時期の畑では、越冬した秋まき小麦と、雪解け後に最初に植えられた玉ねぎの苗を見ることができます。

 

<美幌町のゆめちから畑へ>

 さいこうファームに立ち寄り荷物をおいて、さっそくゆめちからの畑へ!いつも私が観察させてもらっている、お隣りの農家さんの畑に向かいます。

 

 軽トラを降りた先には北海道の広いゆめちから畑。畑の近くまで入って観察を開始。美幌のゆめちからはようやく立ち上がり始め、起生期を迎えています。

※靴についた病原菌や害虫を畑に持ち込まないために、基本的に持ち主の許可なく畑に入ってはいけません。今回彼にはさいこうファームの長靴を履いてもらいました。

 

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▲畑の縁に座り込んで観察しています。

 
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▲美幌町の一般的な農家さんは、このサイズの小麦畑を複数管理しています。

 

「本当に、広いですね」「北海道では、まだあまり大きくなってないんですね」

北海道の畑を見た彼は、自分の学校で育てている小麦との違いを感じているようでした。

 

<農家さんや農業普及員さんとの交流>

 畑の後は、その畑の持ち主である農家さんを訪問。倉庫の中で農家さんが実際に行っているゆめちからの管理について話を伺います。

ゆめちから栽培研究プログラムに参加し、学校の課題研究でも小麦の研究をしている彼は、農家さんに小麦の防除法や、肥料の与え方などさまざまな質問を投げかけていました。

 

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▲衛星写真を元に、畑について説明してもらいました。
 
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▲農家さんが所有するGPS自動操舵付きのトラクターにも乗せてもらいました。

 

 農家さんの訪問の次は、網走農業改良普及センター美幌支所へ。農業改良普及センターとは、都道府県の専門職員が農業技術や経営に関する支援を直接農家に行っている施設で、作物ごとに担当の普及指導員さんがいます。

美幌町でも小麦の生育調査や、病害虫の発生状況とその対策、それ以外にも農家さんからの質問対応などをしてくれています。

 

 今回は小麦を担当されている普及指導員さんにお話を伺いました。小麦の分げつに関する論文も執筆している専門家です。

オホーツク地方で実際に問題になっている病害虫の話、病害虫への対応の仕方、そもそも病害虫が発生しにくい畑の作り方、

海外では主流になりつつある不耕起栽培、そして彼がやっている課題研究への助言など、多くのことをディスカッションしていました。

 

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▲しっかりと質問して、いいディスカッションができていました。

 

<美幌町滞在のおまけ>

 ゆめちからについて、みっちりと学んでくれた彼に、せっかく美幌町まで来てくれたので、少しだけ北海道や農業ならではの体験もしてもらいました。

 

(野菜の苗に水やり)

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▲ブロッコリーの苗に水やりをしてもらっています。北海道の農家としては小規模なさいこうファームでもびっしりと苗を作っています。

 

(美幌峠観光)

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▲美幌峠から見下ろす屈斜路湖。屈斜路湖は日本最大のカルデラ湖です。

 

(早朝の行者ニンニク収穫体験)

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▲崖の上の岩場に行者ニンニクが生えていました。

 

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▲葉が2枚のものを収穫するのがいいそうです。

 

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▲美幌川の水はとてもきれいで、手が痛くなるほど冷たいんです。

 

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▲行者ニンニクジンギスカン!

 

<みなさんも美幌町に来てみませんか?>

 ということで、今回は美幌町までゆめちからを見に来てくれた三田国際高等学校の生徒さんの1泊2日弾丸ツアーを紹介しました。東京ではなかなか得られない、貴重な体験となってくれたのではないかな?と思います。

 

 ゆめちから栽培研究プロジェクトに参加している他の皆さんも、もしよければ実際に美幌町まで来てみませんか?さいこうファームが皆さんを歓迎しますよ!本当に来てみたいという人はさいこうファームまで連絡ください。

 

さいこうファーム 連絡先 yoshida.takumi.g@gmail.com

 

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▲早朝行者ニンニクジンギスカン後に、無事に羽田に飛び立ちました。

 

 

 

 

 

 

2023.06.05

 こんにちは、北海道美幌町「さいこうファーム」の吉田です。美幌町のゆめちからがようやく雪の下から顔を出しました。

今年の雪解けは3月19日でした。昨年の12月24日から完全に雪に埋まっていたので、3ヶ月弱、ゆめちからは雪の下で春の訪れをじっと待っていたことになります。

 

<ゆめちからの現在の様子>

 今回の観察は4月3日に行いました。この時点では道路も含めて、雪はすべて解けきっています。1年生の雑草が生えていた畑の縁は枯れ草で覆われていますが、畑の中にはゆめちからの姿が確認できます。

 

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▲雪は完全に溶けました。

 

 雪に埋まる前の11月のゆめちからの様子と比べてみると、青々としていたゆめちからは枯れている部分も目立つくらいくたびれた姿になっています。

 

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▲11月1日のゆめちからの様子

 

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▲4月3日のゆめちからの様子1

 

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▲4月3日のゆめちからの様子2

 

 雪解け後のゆめちからの分げつ数は8〜9本、草丈は14〜17cm。積雪前の11月1日の観察ブログ(https://www.yumechikara.com/blog/?p=8641)では、分げつ数は4〜8本、草丈は15〜18cmだったので、冬の間はやはり生長せずに雪の下で耐えているんですね。

 

<小麦畑に異常あり?>

 いつも観察している畑のゆめちからは、例年通りの様子で、これから温かくなるにつれて元気を取り戻してくれるはずです。

しかし、雪解け後の農道を走っていると、小麦畑にところどころミステリーサークルのようにポッカリと緑がなくなっている場所があります。

このポッカリと空いた空間は、低地の畑ではかなり頻繁に見られるようでした(日頃観察している畑は高台にあります)。

 

 この現象について、網走農業改良普及センター美幌支所の方に問い合わせたところ、「小麦の窒息死」が起きたのだそうです。

実は昨年の冬、雪が積もる前に雪と雨のまざったみぞれが降る日がありました。寒さで地面の凍結が進み、水はけが悪くなった一部の畑では、みぞれにより水たまりができてしまいました。

その後、水たまりの上に雪が積もってしまい、雪の下には水の層が残ったままになったことで小麦が水没、窒息して枯死してしまったそうです。

 

 このようにして窒息してしまった小麦は、もう復活することはありません。

今回のような現象は私が美幌に来てから初めて見るものでした。つねに天候に左右される農業では、どんな状態にでもすこしでも対応できるように、水はけを良くしたりという日々の農作業の工夫が大切になるのですね。

 

 雪解けが進み、北海道の美幌町にも春の訪れです。これから農家は、春に植え付けする作物のための畑の準備を始めます。

雪の下で冬越ししたゆめちからも、一気に成長を始めるはずです。来月もゆめちからの成長の様子をお届けする予定です。お楽しみに!

 

2023.03.16

こんにちは、北海道美幌町「さいこうファーム」の吉田です。美幌町のゆめちからは今月も引き続き雪の下です。今年は例年に比べて雪かきが必要な程の降雪は少ないのですが、畑にはしっかり雪が積もっています。

 

<ゆめちからの現在の様子>

現在の畑の様子はこのような感じです。全面に雪が積もっていて先月とほぼ変わらない見た目ですね。少し積雪が増している印象です。

 

▲先月とほぼ変わらない真っ白な畑の様子

 

ゆめちからの様子を見るために穴を掘ってみると、大きなスコップが完全に埋まってしまうくらいの深さ、

90センチメートル以上の積雪がありそうです。あまりうまく掘り出せませんでしたが、穴の奥底に少しだけゆめちからの緑の葉が確認できました。

こんな状況でも生きているゆめちから、本当にたくましいですよね。

 

 

 

▲スコップが完全に埋まってしまいます

 

▲穴の奥底にほんの少しだけゆめちから

 

<春の施肥に向けて農家も学んでいます>
畑は未だに真っ白な雪に覆われている状態ですが、美幌町の農家は少しずつ春に向けた準備を進めています。
雪が溶け、土が乾いたら畑にさまざまな作物を植えていきます。その前に必要なのが畑作り。
その重要なポイントが、ゆめちから栽培研究プログラムでも取り組んでいる施肥設計なんです。

そんな施肥設計に取り組む農家を対象に、先日「土壌の性質と減肥の考え方について」というテーマの勉強会が開催されました。
近年、肥料価格が高騰していることが農家にとって大きな問題になっています。
昨年は、肥料によっては一昨年の2倍近い価格になっているものもあるくらい。
そのため、農家にとって適切な施肥というのが最重要課題の1つなのです。

 

▲勉強会は町内の農家で大盛況でした
 

 勉強会では、施肥設計の基本となる土壌分析の解釈の仕方や分析結果からどのように施肥を設計するかについて学びます。
土壌pH、保肥力、塩基飽和度、熱水抽出性窒素量などのデータと、
北海道立総合研究機構が作っている
『北海道施肥ガイド』を参考に、自分の畑に散布する肥料の量をそれぞれで考えるのです。
ゆめちから栽培研究プログラムに参加しているみなさんと同じですね。農家も日々学んでいるんです。

 

 畑はまだお休み状態ですが、農家は少しずつ春の準備を進めています。例年であれば3月末には畑の雪も溶けるはず。次回は日の下に現れたゆめちからの様子をお伝えできると思います。3カ月も雪の下ですごしていたゆめちからはどうなってしまったのか?お楽しみに!

2023.03.16

こんにちは、北海道美幌町「さいこうファーム」の吉田です。

美幌町のゆめちからは現在すっかり雪の下です。今日は大雪原となっているゆめちから畑の様子をお伝えします。

 

<ゆめちからの現在の様子>

畑の現在の様子はこのような感じです。11月にはゆめちからの緑色で覆われていた畑も

今では完全に真っ白になっています。

 

▲大雪原となっているゆめちからの畑。画面右下に見えるのはカメラ付きモニタリングデバイスkakaxiです。

 

雪の下のゆめちからはどうなっているのでしょうか?雪を掘り返して見てみることにしました。

積雪はおよそ60cm。その下にうっすらとゆめちからの葉っぱが観察できます。

畑の土は完全に凍りついているようでしたが、ゆめちからはかろうじて緑の葉っぱを維持していました。

▲厚い雪の層の下にゆめちからの姿が少しだけ覗いています。

 

今回もゆめちからの草丈や茎数の計測を試みたのですが、雪に埋まったゆめちからを傷付けずに

採取することができなかったため、泣く泣く断念することにしました。

 

<極寒の中、小麦が育つのは雪のおかげ>

完全に雪の下に隠れているゆめちから。いつからこのような状態になったのか、

畑の脇に設置してあるkakaxiの画像で調べてみました。kakaxiでは毎日1時間おきに畑の写真を撮影しています。過去にさかのぼって見てみると、12月17日の夜から12月18日にかけて最初の雪が積もったようです。

その後、少し雪は溶け、12月23日から24日にまた雪が降り、それ以降は一度も緑の葉が見えることはありませんでした。

 

▲12月17日14時の様子

 

▲12月18日7時の様子

 

▲12月22日16時の様子

 

▲12月23日15時の様子

12月中旬以降、美幌町の気温は一気に低下しています。
1月に入ると平均気温は連日−10℃以下、最低気温だと−20℃を下回った日が9日間もありました。
なかでも一番低かったのは1月30日の朝、気温はなんと−23.6℃(※1)。
このような寒さの中でも、雪の下の温度は0℃程度に保たれています。
ゆめちからのような秋播小麦の低温耐性は−25℃程度(※2)なので、もし雪がなかったら
低温に強い小麦でもかなりのダメージを受けていたはずです。

雪が守ってくれるからこそゆめちからは生き延びることができるのですね。
 

<雪の畑の楽しみ方!?>

 今月は、いつの間にやら大雪原と化していたゆめちから畑の様子をお伝えしました。

この時期の畑に来ると、ちょっとした楽しみ方があるんです。それは、動物の足跡観察です。

今回もいくつか見つけたので紹介しますね。

▲まっすぐ並んだ深めの足跡はキツネだと思います
 

▲小さい5つのくぼみがセットの足跡はネコでしょうか
 

▲大きくくぼんだ足跡は、クマ!?

 

ということで、ゆめちから畑の様子をお伝えしました。美幌町のあるオホーツクはまだまだこの先も寒さが続きます。

来月あたりはオホーツク海に流氷が流れてくるかもしれません。来月も春を待つゆめちからの様子をお伝えしますね!

 

※1 美幌町の2023年1月の気象データ(気象庁HP) https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_a1.php?prec_no=17&block_no=0079&year=2023&month=01&day=&view=p1

 

※2 入来規雄 (2001)寒冷多雪地帯 ・北海道の 小麦の越冬性と品質

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/39/2/39_2_97/_pdf/-char/ja

 
2023.03.16

 こんにちは、さいこうファームの吉田です。北海道の美幌町はかなり寒くなってきました。

11月に入ってからの最低気温は連日氷点下、最高気温が10℃に満たない日も増えてきています。

 

<ゆめちからの成長の様子>

 今回の観察は11月1日に行いました。

前回の観察から約半月の間、ゆめちからはすくすくと成長しています。

前回ははっきりと見えていた畝間も草丈が伸び、分げつが進んだことで、ほぼ埋まってきています。

 

▲畑が緑で埋まりました。写真中央に見える二本の筋は防除(農薬散布)の際にトラクターが走る通路の部分です。防除畝と呼んでます

 

 畑からゆめちからを3本抜いて測ってみると、それぞれ草丈は15cm、17.5cm、18cm、ぶんげつは4本、8本、6本でした。

この半月で確実に成長していますね。特に分げつ数の増加は目覚ましいです。

 

▲一個体ずつみてもかなりたくましくなってきました

 

<越冬前の小麦の低温馴化>

 美幌町は12月に入ると、平均気温も氷点下になります。いよいよ冬の到来です、小麦も越冬期に入ります。

最終的には雪に覆われて、地表面より保温されるとはいえ、ときにはマイナス20℃以下にもなる美幌町の冬を耐え抜けるなんて、小麦はすごいですよね。 

 

 冬を超えて栽培する小麦のような冬作物は、越冬するための対凍性をもつことが知られています。

小麦の場合、4℃程度の低温に2週間ほど晒されると十分な対凍性を獲得できるそうです。

それと同時に、耐病性、休眠性等の形質も獲得します。その引き金となるのは遺伝子発現の変化に起因していることが分かっているんですよ。

(参考:今井亮三(2019)植物の低温耐性獲得機構に関する研究 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscrp/54/1/54_9/_pdf)

 

 11月前半の美幌町の平均気温は4℃前後。ゆめちからは今まさに細胞内を変化させて冬に突入する準備をしているんですね。

 
2023.01.17

 こんにちは、北海道の美幌町から、さいこうファームの吉田です。

みなさんの学校のゆめちからの様子はいかがですか?

美幌町のゆめちからは9月16日の播種から一月が経ち、大きく成長してきました。

 

<ゆめちからの成長の様子>

 今回の観察は10月16日です。遠目に見ても畑は緑色のゆめちからに覆われてきています。

 

▲種まきした畝に沿ってすくすくとゆめちからが成長しています

 

 一つ一つ観察してみると、草丈は長いものだと16.5cmほど、短いものでも10cmは超えています。

また、分げつも始まって、2本程度にはなってきました。

昨シーズンは10月15日に観察しているのですが、その時よりも少し旺盛に成長しているようですね。

 

▲畑から3本ほど抜いて、観察してみました

 

▲今シーズンの10月16日のゆめちから。昨シーズンより旺盛に生育しているように見えます

 

▲昨シーズンの10月15日のゆめちから

 

 10月に入り、美幌町では最高気温が10℃に届かない日も増えてきました。真冬に入るまでに、ゆめちからはどこまで成長してくれるでしょうか?

 

<KAKAXIも畑に設置>

 美幌町の畑には毎年、カメラ付きモニタリングデバイス「KAKAXI」を設置しています。

このデバイスでは1時間毎の畑の写真はもちろん、気温、湿度、日射量、雨量も計測できます。

 今年は畑を見下ろせる位置にセットしましたよ。

順調に撮影とデータ収集が進めば、最後に生育の様子の経時変化や、様々な気象データをみなさんにも共有しますね!

▲真ん中に見える白いボックスがKAKAXIです

 

 それではみなさん、引き続き栽培研究頑張りましょう!

 
2023.01.17

 こんにちは、北海道の美幌町で「さいこうファーム」という農園をやっている吉田です。今シーズンも引き続き北海道の農家さんが栽培しているゆめちからの様子を皆さんにお届けします!みなさんの学校のゆめちからとぜひ比較してみてください。そうそう、農家さんに質問などがあればそれもコメントくださいね。

 

<美幌町について>

 北海道の北東部、流氷が訪れるオホーツク海に面したオホーツク地方にあるのが美幌町です。

人口1万8千人くらい、小麦、じゃがいも、ビートの畑作と呼ばれる農業が盛んです。

にんじんや玉ねぎもたくさん作っていて、どちらの出荷量も全国の市町村で10番以内に入るんですよ。

みなさんの食卓に並ぶ北海道産のにんじんや玉ねぎも、もしかしたら美幌町のものかもしれません。

そうそう、最近では美幌産のじゃがいも「サッシー」を使ったポテトチップスも販売されているので、見かけたらぜひ食べてみてください!

 

<農家の種まきはGPS制御>

 昨シーズンの収穫は7月29日、そこから一月半後の9月16日に今年の播種が行われました。みなさんのゆめちからはどのように播種しましたか?

北海道の農家が種まきする面積は数ヘクタール(1ヘクタール=10,000平方メートル)に渡ります。

なので、トラクターを使って作業します。

大量のゆめちからの種子を積み込んだプランターという機器をトラクターに装着し、引っ張って走ることで一気に種をまきます。

種の積み込みは人力なので少し大変ですが、播種自体はあっという間に終わってしまうんですよ。

 

特に最近のトラクターにはGPSによる自動制御機能が付いているんです。

そのため、畑に入ってスイッチをポチッと押すと、あとは自動でまっすぐ種まきしてくれます。乗用車の自動運転をCMで目にする機会も増えてきましたよね。

実は農業用トラクターはすでに実用化されているんですよ!

 

 

▲トラクターの後ろに付いているのがプランターです

 

 

▲プランターの中には消毒されたゆめちからの種子がたくさん

 

 

▲畑にまかれたゆめちからの種

 

 

▲トラクターの屋根についている白い機械がGPSの受信機です

 

<今シーズンの元肥は?>

 ゆめちから栽培研究プログラムに参加しているみなさんは、ゆめちからをより良く栽培するために施肥の量や方法について工夫していますよね?

長年小麦の栽培をしてきている農家さんでも毎年工夫を重ねるんです。

これまでの収穫量、今回使う畑の状態、さまざまな要素を考慮して、畑に入れる肥料を決めていきます。

 観察の協力をしてくれている農家さんでは、今シーズンの施肥は下記の配合の肥料を

10アール(1アール=100平方メートル)あたり60キログラム散布することにしたそうです。

 

(肥料成分)

・アンモニア性窒素    10%

・く溶性リン酸    15%

  内水溶性リン酸    8%

・水溶性加里        7%

・く溶性苦土        3%

 

窒素量に換算すると10アールあたり6キログラム。皆さんの施肥計画と比較してみてくださいね。

 さぁ、いよいよ今シーズンもゆめちから栽培スタートです。

2022年参加校の皆さんのブログも楽しみにしています。

これから一年間、よろしくお願いします!北海道の農家の小麦栽培について質問がある人はぜひコメントくださいね。

 
2022.12.06

こんにちは、リバネスの小山です。
12月に入って、寒くなってきましたね。

播種教室から一ヶ月程度経って、綺麗な緑色の小麦がすくすくと育っているのではないでしょうか。
生育時期としては、「分げつ」が始まっている時期かと思います。

分げつとは、主幹の茎のつけ根から枝分かれして新たな芽が出てくることです。
分げつは穂の数に影響し、収穫量に影響するのでとても重要な現象です。

こちらのミッション動画(https://youtu.be/VoLaMC9j8Jo)を参考に、
分げつ観察をして記録していきましょう!

 

〜草丈と分げつの測定概要〜

 

<草丈の測定>
植物体の中で一番長い「葉」の長さを止葉期になるまで測定します。一番長い葉が垂れている場合は伸ばして測定します。

草丈 

 

<分げつ数の測定>
葉が出てくると根もとから茎が伸びてきます。その茎を分げつといい、数を数えます。下の写真の分げつ数は「2」になります。

 

分げつ2

 

土に霜ができる前に次回ミッション「麦踏み」についてお伝えできればと思います。
また、冬休みに水をあげたり観察する担当を決めておきましょうね!

野外の活動になるので、風邪をひかないように気をつけながら、研究頑張りましょう!