美幌のゆめちからもついに出穂しました。
先月はまだ茎の中に隠れていた穂は一気に成長し、しっかりと種子が詰まっているように見えます。
一株あたりの出穂している茎数はおよそ11本前後。
先月観察出来た茎のほとんどのものからしっかりとした穂が出ています。
ただ、ここまで成長してきたゆめちからは、それぞれが大きくなり株同士が重なり合っていて、
一株ごとを判別することが難しくなってきています。
だから、畑での茎数を示す場合、単位面積あたりの茎数(本/m2)が使われるのですね。
ゆめちから栽培研究プログラムに参加している学校のブログを拝見すると、
すでに収穫が終わっている学校もあるようですね。
美幌のゆめちからの収穫はあと一ヶ月くらいの先の予定です。
同じ作物を育てていても、その環境によって生育の速さが全く異なってくるのが作物栽培の面白いところです。
この生育の違いは、気温によるものと言われます。
作物栽培においてよく指標とされるのが積算温度です。
これは、毎日の平均気温を合計したもので、積算気温がある温度を超えると
出穂が始まるなどと言った感じで目安として使われます。
さて、今年度からゆめちから栽培研究プログラムには環境モニタリングサービスKAKAXIが導入されています。
そのデータを使って大阪の学校と美幌町の畑の気温と積算温度比べてみると、
実際に大きな違いがあることが分かります。
下図で赤の実線が大阪の学校の気温、緑の点線が積算温度、青の実線が美幌の気温、オレンジの点線が積算温度です。
何回か美幌町の気温が大阪の学校の気温を上回るポイントも見られますが、平均的に見ると10℃程度低いですね。
その傾向は積算温度をみると明らかです。美幌町の畑は大阪の学校の半分程度しか無いことが分かります。
この積算温度の違いが収穫期の違いに現れてくるんですね。