こんにちは、北海道美幌町「さいこうファーム」の吉田です。美幌町のゆめちからは今月も引き続き雪の下です。今年は例年に比べて雪かきが必要な程の降雪は少ないのですが、畑にはしっかり雪が積もっています。
<ゆめちからの現在の様子>
現在の畑の様子はこのような感じです。全面に雪が積もっていて先月とほぼ変わらない見た目ですね。少し積雪が増している印象です。
▲先月とほぼ変わらない真っ白な畑の様子
ゆめちからの様子を見るために穴を掘ってみると、大きなスコップが完全に埋まってしまうくらいの深さ、
90センチメートル以上の積雪がありそうです。あまりうまく掘り出せませんでしたが、穴の奥底に少しだけゆめちからの緑の葉が確認できました。
こんな状況でも生きているゆめちから、本当にたくましいですよね。
▲スコップが完全に埋まってしまいます
▲穴の奥底にほんの少しだけゆめちから
<春の施肥に向けて農家も学んでいます>
畑は未だに真っ白な雪に覆われている状態ですが、美幌町の農家は少しずつ春に向けた準備を進めています。
雪が溶け、土が乾いたら畑にさまざまな作物を植えていきます。その前に必要なのが畑作り。
その重要なポイントが、ゆめちから栽培研究プログラムでも取り組んでいる施肥設計なんです。
そんな施肥設計に取り組む農家を対象に、先日「土壌の性質と減肥の考え方について」というテーマの勉強会が開催されました。
近年、肥料価格が高騰していることが農家にとって大きな問題になっています。
昨年は、肥料によっては一昨年の2倍近い価格になっているものもあるくらい。
そのため、農家にとって適切な施肥というのが最重要課題の1つなのです。
▲勉強会は町内の農家で大盛況でした
勉強会では、施肥設計の基本となる土壌分析の解釈の仕方や分析結果からどのように施肥を設計するかについて学びます。
土壌pH、保肥力、塩基飽和度、熱水抽出性窒素量などのデータと、北海道立総合研究機構が作っている
『北海道施肥ガイド』を参考に、自分の畑に散布する肥料の量をそれぞれで考えるのです。
ゆめちから栽培研究プログラムに参加しているみなさんと同じですね。農家も日々学んでいるんです。
畑はまだお休み状態ですが、農家は少しずつ春の準備を進めています。例年であれば3月末には畑の雪も溶けるはず。次回は日の下に現れたゆめちからの様子をお伝えできると思います。3カ月も雪の下ですごしていたゆめちからはどうなってしまったのか?お楽しみに!