こんにちは、北海道美幌町「さいこうファーム」の吉田です。実はGWを利用して、三田国際学園高等学校の生徒さんが1泊2日の弾丸スケジュールで美幌のゆめちからを見に来てくれました。今回はその様子を報告します。
<女満別空港到着>
女満別空港の到着ロビーで合流。私と一緒に美幌町に向かいます。女満別空港から美幌町は車で15分ほど、とても近いのです。
▲女満別空港到着。当日は青空の見える暖かい日でした。
オホーツクの田園風景を眺めながら車で走り、美幌町の町外れにある「さいこうファーム」に到着です。
5月初旬のこの時期の畑では、越冬した秋まき小麦と、雪解け後に最初に植えられた玉ねぎの苗を見ることができます。
<美幌町のゆめちから畑へ>
さいこうファームに立ち寄り荷物をおいて、さっそくゆめちからの畑へ!いつも私が観察させてもらっている、お隣りの農家さんの畑に向かいます。
軽トラを降りた先には北海道の広いゆめちから畑。畑の近くまで入って観察を開始。美幌のゆめちからはようやく立ち上がり始め、起生期を迎えています。
※靴についた病原菌や害虫を畑に持ち込まないために、基本的に持ち主の許可なく畑に入ってはいけません。今回彼にはさいこうファームの長靴を履いてもらいました。
▲畑の縁に座り込んで観察しています。
▲美幌町の一般的な農家さんは、このサイズの小麦畑を複数管理しています。
「本当に、広いですね」「北海道では、まだあまり大きくなってないんですね」
北海道の畑を見た彼は、自分の学校で育てている小麦との違いを感じているようでした。
<農家さんや農業普及員さんとの交流>
畑の後は、その畑の持ち主である農家さんを訪問。倉庫の中で農家さんが実際に行っているゆめちからの管理について話を伺います。
ゆめちから栽培研究プログラムに参加し、学校の課題研究でも小麦の研究をしている彼は、農家さんに小麦の防除法や、肥料の与え方などさまざまな質問を投げかけていました。
▲農家さんが所有するGPS自動操舵付きのトラクターにも乗せてもらいました。
農家さんの訪問の次は、網走農業改良普及センター美幌支所へ。農業改良普及センターとは、都道府県の専門職員が農業技術や経営に関する支援を直接農家に行っている施設で、作物ごとに担当の普及指導員さんがいます。
美幌町でも小麦の生育調査や、病害虫の発生状況とその対策、それ以外にも農家さんからの質問対応などをしてくれています。
今回は小麦を担当されている普及指導員さんにお話を伺いました。小麦の分げつに関する論文も執筆している専門家です。
オホーツク地方で実際に問題になっている病害虫の話、病害虫への対応の仕方、そもそも病害虫が発生しにくい畑の作り方、
海外では主流になりつつある不耕起栽培、そして彼がやっている課題研究への助言など、多くのことをディスカッションしていました。
▲しっかりと質問して、いいディスカッションができていました。
<美幌町滞在のおまけ>
ゆめちからについて、みっちりと学んでくれた彼に、せっかく美幌町まで来てくれたので、少しだけ北海道や農業ならではの体験もしてもらいました。
(野菜の苗に水やり)
▲ブロッコリーの苗に水やりをしてもらっています。北海道の農家としては小規模なさいこうファームでもびっしりと苗を作っています。
(美幌峠観光)
▲美幌峠から見下ろす屈斜路湖。屈斜路湖は日本最大のカルデラ湖です。
(早朝の行者ニンニク収穫体験)
▲崖の上の岩場に行者ニンニクが生えていました。
▲葉が2枚のものを収穫するのがいいそうです。
▲美幌川の水はとてもきれいで、手が痛くなるほど冷たいんです。
▲行者ニンニクジンギスカン!
<みなさんも美幌町に来てみませんか?>
ということで、今回は美幌町までゆめちからを見に来てくれた三田国際高等学校の生徒さんの1泊2日弾丸ツアーを紹介しました。東京ではなかなか得られない、貴重な体験となってくれたのではないかな?と思います。
ゆめちから栽培研究プロジェクトに参加している他の皆さんも、もしよければ実際に美幌町まで来てみませんか?さいこうファームが皆さんを歓迎しますよ!本当に来てみたいという人はさいこうファームまで連絡ください。
さいこうファーム 連絡先 yoshida.takumi.g@gmail.com
▲早朝行者ニンニクジンギスカン後に、無事に羽田に飛び立ちました。